バイアグラは糖尿病だと使えない!

バイアグラと硝酸薬との併用

硝酸薬との併用

虚血性心疾患の治療薬として代表的なものに硝酸薬があります。一般にニトロと呼ばれていています。これらの硝酸薬は体内に一酸化窒素を供給することで血管を拡張させることが主な作用です。

 

もし、狭心症や心筋梗塞などの病気で硝酸薬を飲んでいる人がバイアグラを飲むとどうなるでしょうか?場合蔵の作用機序を思い出してみましょう。バイアグラは一酸化窒素による血管拡張作用を強めたり、長引かせたりする作用を持っています。硝酸薬による血管拡張作用は、バイアグラによって非常に強くなってかつ長くなってしまうことになります。

 

この結果、血液が下がりすぎ、場合によっては死亡することもあり売ります。バイアグラと硝酸薬との子の様さ相互作用は実験的に確かめられているものだけでなく、すでに実用段階での死亡例の報告もあるのです。

 

バイアグラの添付文書にはすべての硝酸薬との併用を禁忌とされています。

 

これらの薬を服用していることを内緒にしてバイアグラを飲むことは決してしないでください。

 

この硝酸薬のほか、併用に注意すべき薬がいくつかあります。胃潰瘍の治療に用いられるシメチジン、抗生物質であるエリスロマイシン、そして水虫などの心筋感染症に用いられるケトコナゾールやイトラコナゾールといったものが挙げられています。これらはいずれもバイアグラの血中濃度を高める可能性があると言われているものです。

 

 

 

分類 一般名 剤型
非特異的チトクロームP450 3A4阻害薬 シメチジン 細粒、錠剤、注射剤
チトクロームP450 3A4の特異的阻害薬 エリスロマイシン 錠剤、軟膏
エチルコハク酸エリスロマイシン 顆粒、錠剤、シロップ
エリスロマイシンエストレート 顆粒、錠剤
ステアリン酸エリスロマイシン 錠剤
ラクトビオン酸エリスロマイシン 注射剤
ケトコナゾール 注射剤
イトラコナゾール クリーム
チトクロームP450 3A4誘導薬 リファンピシン カプセル
降圧剤 ベシル酸アムロジピン 錠剤
α型ヒト心房性ナトリウム利尿ポリペプチド カルペリチド 注射剤

 

ところで、狭心症や心筋梗塞萎えどの重大な状態には至らないまでも動脈硬化症というものは中高年には多かれ少なかれみられるものです。

 

勃起のメカニズムでは、動脈硬化は勃起機能と密接に関係していることがわかっています。中高年の男性で勃起障害を訴えてバイアグラを求めてきた場合、まず動脈硬化の程度や、特にまだ症状として表に出ていない虚血性心疾患の有無について十分なチェックが必要です。

 

セックスは男性にとってかなり重労働です。一説には100mを全力で走った時と同等の運動量であるとも言われています。白脈は増え、血圧は上昇し、心筋の酸素消費量も増加します。普段のセックス・パートナー、つまり奥さんや恋人以外の女性との性交ではこのような変化が一層大きいと言われています。

 

動脈硬化がひどくなり、狭心症などを発症する一歩手前にいるような人がこうした場合に遭遇するとどうなるでしょうか?快楽のさなかに心筋梗塞の発作や脳卒中を起こすかもしれない。俗にいう腹上司に至ってしまうことさえあり得るでしょう。何とか救急車が間に合い病院に運ばれたとしても、もしこの男性がバイアグラを飲んで頑張っていたとしたらどうだろう?特効薬である硝酸薬を使うことはできない。

 

それよりも、もっと危険なことがあります。バイアグラを飲んでいたことがわからないまま硝酸薬が使われた時です。バイアグラと硝酸薬との相互作用により血圧はどんどん下がり、集中治療室で脂肪という事態もなりかねない。

 

こういう悲劇を避けるためにも、バイアグラの服用は医師の診察を受けて処方をしてもらい、バイアグラを飲んでいることをパートナーに知らせておくことが肝要です。そして、バイアグラ服用カードを医師からもらい、免許書か財布に入れておくことが大切です。